Daily Nap Diary

"好き"と"やりたい"と"なるほど"を人間らしく伝えます

"Music" captured by Era

みなさんこんにちは〜🌞
最近変な時間に起きてしまうta9tです。

今回のタイトルは『"Music" captured by Era』です。
意味的には『時代に囚われた音楽』といった感じです。
完全に主観的な記事になるので、ただの音楽好きのぼやきくらいで読んでください〜

 

『時代についていくと起源となった本質からは遠ざかる』

最近の音楽の傾向として、ロックがロックしてないように思えます。
なんじゃそりゃと思う方と、「お、そうだな」と思う方がいると思います。
おそらく前者はヤングなキッズたちで、後者は音楽を聴き始めて20年以上経っている人たちかなと思います。

何が言いたいかと言うとですね、自分にとっての携帯ってガラケーなんですよ。「最低限電話ができるように」と親に渡された、それが携帯電話ですね。ただ、今の子供達の中には「携帯って何?」と言う子もいるかもしれません。今で言う携帯電話はスマートフォンですね。電話できることは大して重要では無くて、動画を見れる、ゲームができるなどといったことが重要視されています。とっても便利になっていますよね。こういったことが言いたいんです。

え?何いってんの?

と思った人と、「あー、はいはい。なるほどそう言うことが言いたいのね」と思った人がいるでしょう。後者の人は勘が良いというか、軸がしっかりしてるというかといった人ですかね。前者の人は"People captured by Era"です。時代に囚われた人間です。すいません。でも実際そうです。便利になればハッピーですが、それは果たして温故知新なのでしょうか。今の『ロック』は本当に"Rock"なのでしょうか。

『ロックするってどういうこと?』

なんやねん、このエモいだけの記事。って思った方、自分も客観的に見たらちょっと恥ずかしいです。でもそう思ってるのも今だから、日本だからなんでしょう。

この記事を書こうと思った理由は、この映画を見たからです。

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そう!!"School of Rock"!!!

School of Rockは、「おじさんバンドマンがわがままな性格とロックに対して熱すぎる情熱のためにバンドをクビになり、友人になりすまして私立学校で教師をし、お利口さんたちにロックを叩き込んでいく」というコメディ映画です。

先日1人でこの映画を見ました。結果から先に述べると1人で泣きました笑
そして気がつきました。うわ、時代に毒されてるな自分って。

何が言いたいかというと、まずロックすぎるんですね。
主人公の流れをざっくり箇条書きしますね。そして()に俺が見てる時にツッコんだ内容を書きますね

  1. 友達の家で無賃居候(おいおい、わがまますぎるやろ)
  2. バンドクビになる(ソロパート30分要望てさすがにそりゃクビだわ)
  3. コンテストで優勝すれば金もらえるとメンバー探し(どこに根拠あるんや)
  4. 友達になりすまして私立学校の教員を引き受ける(金はもらえるにしても、やれるという根拠はどこから来るんや)
  5. 学内の聖書的ルールを廃止し、時間割を「休憩」か「自習」に変更(やっぱりそうなるよな〜、何も教えないんかい!)
  6. 生徒を利用してバンドを組めばコンテスト出れるということに気づく(さすがにクズすぎるやろ)
  7. 照明、衣装、広報などの仕事を何も知らない生徒にぶん投げる(まじか)
  8. 校長先生を酔わせて、ライブハウスに生徒を連れていく契約を結ぶ(作戦がすごいな)

自分は映画を見ている時、序盤はずっとハラハラでした。でもだんだん、これがロックなんだろうなってことに気づきました。

ロックは、
言いたいことを伝える術が無い者が全てを吐き出せる手段
ということに気づきました。

だから昔(メディアがない頃)は、社会に慣れないものや地位の低いものなどには意見を主張する権利や場が無く、考えた結果「歌」にするという選択肢を選びました。人間の本質的な欲求や希望などを通すために彼らは歌い、それに賛同するものは彼らを支持しました。School of Rockの中でも「お手伝いはいやだ」みたいな歌詞が出てきます。それは素直には言えないけど、本質的な欲求であり、それを曲にするとみんなが支持をしました。ある種、やってはいけないことをしているワクワク感みたいなのがロックなのかもしれない。「何が何でもバンドをやりたい!」という欲求を真正面からぶつけて、筋を通して主人公の彼は願いを叶えることが出来ました。
熱い思いが軸として起こしたムーブメント、それこそが本来"Rock"なんだろう。
と自分は理解しました。

『日本の音楽大丈夫ですか?』

だがしかし現在の日本の音楽シーンでは、
アーティスト ⇒ リスナーから
リスナー   ⇒ アーティストになっていないか?
とたまに感じます。

アーティストが吐き出した不満(曲)に対して、リスナーが支持する時代から、
リスナーが抱えている一般的な悩みや時代背景を、アーティストが曲にする時代に
変わってきているような気がします。

音楽に対して共感し、支持するという形態は変わっていませんが、「売れる曲」を作るのは大変だなと思います。

もちろん全てが全てではありません。自分の好きなアーティストもたくさんいるし、
あくまで現状に不満があるわけではありません。ただ"School of Rock"を見て、そう感じました。

JR SKISKIのCMソングも1998年のGLAY以来久々のバンド起用を2014年~2017年まで行いました。しかし2018年はバンドの起用はありませんでした。記念の年だから原点回帰とは言ってますが、実際はどうなんでしょうか。確かに、起用するとなったらこのバンドだろうなという確実なバンドは思い浮かびません。ただかっこいいバンドはたくさんいますよ。

『メディア映え』

先ほど述べたように当たり前のようにバンドがタイアップしていたのにそれが減少して少し不安な状態にあります。
現在、音楽を聴く方法はたくさんあります。YouTubeサブスクリプションサービス、レンタル、加えてSNSなどでも聴こうとすれば聴けますね。

つまり、
多くの音楽を簡単に聴けるし、メディアを使わないと知ってもらえない

というより、
メディアを使わないアーティストにたどり着く前に、メディアを使っているアーティストで満足してしまう

ため、
嫌でもメディアを使うしかない。

俺は実力があるからそんなの利用しなくてもめっちゃ売れてやる!みたいなことが現実的でなくなってしまったのです。BUMP OF CHICKENとかはそれでも売れていましたが、時代は変わってしまいました。(現にBUMPはインスタを始めたりなど積極的にメディアを利用し始めています)

んでさらに、メディアを利用しているアーティストはたくさんいますね。そうなるとそこで注目されるためには、
『メディア映え』が重要になります

メディア映えとは自分が思うに、

  1. インパクトのある見た目 or バンド名
    - イケメン、被り物、不思議なバンド名
  2. 日本語歌詞の曲がある
    - 基本的には英語詞でも日本語詞の曲が売れがち
  3. MVを定期的に作っている
    - 音楽といえど現在あるメディアを使うとなると音だけでは弱い
  4. ファッション性がある
    - 着ている洋服が若者層にウケがいい
  5. 話題性のある歌詞やMV
    - これです、メディアに取り上げられるのにはこれが手っ取り早い

テレビや有名なアカウントなどに取り上げてもらうには、これだ!という簡潔なアピールポイントが必要になります。「今話題の〇〇バンド!」の〇〇が一般的に理解してもらえる内容でないといけないのです。

今売れているバンドたち

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 彼らはこの1~5の項目を全て満たしてる上にCMやドラマ主題歌などのタイアップなども多く決まっています。

ただ勘違いして欲しくないのは「彼らには実力がきちんとある」ということです。
現在の「音楽」のあり方として、メディアを使わないと知ってもらえない、生き残れないというのは確かだけど、
知ってもらっても評価されるのはやはり実力である。

なので、ただ目立つことをやっても意味がありません。目立つことによって知ってもらえるというメリットもあるが、炎上などのリスクも高まるのです・・・。しかもそういうところを皆取り上げる・・・

『ロックンロール・リバイバルはもう起きない?』

00sのロックンロールリバイバルは、
90sに様々なアーティストがロックの売り上げが激減して
「ロックは死んだ」
と言ったことからイケてるロックバンドたちがロックを復活させようとしたムーブメントですね。

まずはこの2つの動画を見てもらおう。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

ロック界では有名であるこの2曲でありますが、なぜ有名かというとThe Mirrazが堂々とArctic Monkeysをパクってるんです。聴けば一発でわかります。これに対してリスナーたちの反応は「パクってね?」「完全にアクモンじゃん!!」などです。つまり本質的に彼らの音楽を評価してくれてる人はごく一部です。The Mirrazも彼らなりに伝えたいメッセージはあるだろうし、それをアクモンのかっこいいメロディに載せるとさらに伝わるんじゃないかと思ったのでしょう。彼ら自身もアクモンのパクリバンドと言ってるくらいなので、彼らなりの伝え方がこれだったのでしょう。まあ本質は一旦おいておいてやってる事はロックですね。Arctic Monkeysといえばロックンロール・リバイバル期のスーパかっけえUKガレージロックバンドですね。彼らに影響を受けてバンドを始めた日本のバンドマンも多くいます。

  • ロックンロール・リバイバルは「ロックが死んだ」とされたことから起きた
  • メディアに目立つものを載せると評価より先に炎上する

この2つのことから自分はロックンロール・リバイバルはもう起きないのではないかと考えました。あくまで主観的な意見です。

なぜ起きないか。
ロックが時代に囚われているからです

死んでいるのに、死んでいない。時代に囚われ生かされている。そういった状態です。もうおそらくロックンロールリバイバル時期を知っている人からしたらロックというジャンルはロックではなくなっていて、死んだも同然なんです。でも現在、ロックというものはそのころと違う認識のされ方で今も生き生きしています。自分も現在のロックを聴いて、毎日を充実させている1人です。ただ、ロックがロックとして評価される前にコンテンツとしてメディアに評価されてしまうのは少し違う気がするし、非常に心配な状態であります。ロックな事してるから支持するといった人はもうごく一部でしょう。

まとめ

今回長々と持論を語ってしまいました。ただ言いたいこととしては、

  • 現代のロックがかっこよくない訳ではない
  • 今のロックもロックではある
  • むしろめちゃくちゃロックなバンドもある
  • ただロックの一般的認識は変化した(している)
  • もっと広く音楽を聴き、評価してほしい
  • 音楽関連のサービスが増えて便利になることには賛成である

ということです。

あとは、自分の初めて好きになったバンドをもう1回聴いてみてください。
その曲は今でもかっこいいはずです。

個人個人でロックンロール・リバイバルリバイバルが起きてくれれば、
この世からロックが死ぬ事は無いでしょう。